テイルズオブデスティニープレイ記

よい子は 決して 真似しては いけない……

 攻略のつづきっ!

 一応あらすじから言いますと……。
 セインガルドに行きたい一心で飛行竜に密航したスタン青年は、そこで人語を解す不思議な剣ディムロスに出会う。魔物に襲われた飛行竜から脱出する際、ディムロスを使ってからくも難を逃れた彼は、脱出ポッドの落下した先、雪の舞う雪原のさなかにある湖で、この剣と契約を交わし、新たなるディムロスの使い手……ソーディアンマスターになったのだった。


 ……と、こうやって書くとかっこいいですが、実際は飛行竜で
火事場泥棒を決め込み、あまりの魔神剣の楽しさに落下しつつある飛行竜の中で5もレベルをあげたことを明かせば、どれだけふざけたソーディアンマスターかと思われることでしょう。実際にやらせたのは方舟ですが。

 ともかく、お世話になったアルバ先生のお孫さんを、助けてくれたウッドロウさんと一緒に探しに行きます。
 ちなみに、この攻略に当たるシーンから、難易度はNOMALへ移しました。場合によってはHARDにすることもあります。流石にちょっと、SIMPLEはまずいだろってんで。

 さあ、新しい仲間も増えたし、アルバ先生の孫チェルシーちゃんを探して、いざっ、裏山へ!

ウッドロウ:「スタン君、裏山はそっちとは逆の方向だ(台詞うろ覚え)」

 ひぃぃっ! すんませんっ!!
 さてテイルズには恒例のチャットですが、今回のシステムは「エモーショナルカードチャット」という名前のシステムです。カードみたいな枠の中でいろんな表情をしたキャラクターが雑談したり説明したりしてくれるというものですが……ここでスタンがなぜ密航などという思い切った手段に出たのかがわかります。
 ……金がなかったんだそうです。お小遣いの何倍もする船賃が出せなくて、仕方ナシに密航したのだそうです。なら金をためろというディムロスのツッコミに、

スタン:「あっ! その手があったか」

 …………うん……その……なんていうか……ごめんなさい……。

 気まずい雰囲気になったところで、続きに行きましょう。裏山を奥へ奥へと進んでいきます。アイテムとってー、雪道歩いてー。ふっふっふ、流石にレベル10もあると難易度NOMALでも楽じゃわい。おまけにウッドロウさんはスタンに攻撃をかまそうとしてた敵とか、弓で打ち落としてくれるしな。しかもスタンよりちょっとレベルが上なんだぜ。カッコいいぜウッドロウさん。よく出来た人だ。おおらかだし、穏やかだし、大人だよね、スタンとディムロスの漫才(?)にもちゃんと付き合ってくれるしさ。
 だが問題が発生。どれだけ歩いても行き止まり。かれこれ数十分迷いっぱなし。つか、アルバ先生の「休んでいきなさい」に甘えっぱなし。仕方なくいったん戻って、アルバ先生に休ませてもらって体力を回復した後、やっぱこっちなんじゃないのー? と歩いていった先でやっぱりそっちは逆だよとやんわりウッドロウさんに指摘され、進退窮まって更に数十分。

 道は唐突に開けた。
 裏山に通じる入り口の、最初のエリア。その左に、明らかに道だってわかる道が一つ
 うをををい、一体俺は何を見てまよっていたんだーい!? すでにレベルは14とかだぞー!
 予想外のレベル上げに愕然としつつも、そこからは一本道なのでそのまま歩いていきます。途中でモンスターにもエンカウントしますが……甘いッ! 飛行竜を襲ったワイバーンなんかより全然甘いッ!! そりゃそうだな、あの時はレベル5、今のスタンはレベル14、ウッドロウさんは一個進んだレベル15! そりゃー楽勝ッスよHAHAHAHAHA!

 ……先へ進みます。

 大きなケヤキの木の下。ウッドロウさんが目印に指定したその木の下に、目当てのチェルシーちゃんがいました。もうこのまま一生帰れないんだわーとかしくしく泣いてる彼女にやさしく声を掛けるは、銀髪に褐色の肌をした王子様!

チェルシー:「こんなところでお会いできるなんて、欣喜雀躍ですぅ!」

 ……むむ、チェルシー侮りがたし。意外とマイナーな四字熟語を知っていると日ごろ要らん自慢をしておる方舟すら、あんまり聞いたことのない四字熟語でけん制攻撃を仕掛けてきおった! しかも語尾が「ですぅ」とかなところがまたなんとも凄まじいギャップだ!
 そして、あっさりと首をひねる19歳。

スタン:「きんき……?」
ディムロス:「……大喜びする、の意味だ」


 あきれつつもちゃんと教えてくれるディムロスって素敵だと思う。根は優しいんだよね絶対。口調が「〜せんか!」とか「〜なのだぞ」とかいうから、ものすっごい元軍人! ッて感じがするけど。
 そして迷子になっていただろうとウッドロウさんに指摘され更にスタンに「泣き声になってた様な……」とか言われて、チェルシーはここでかわいらしい嘘を……

チェルシー:「ケヤキさんとお話をしていただけです! それでつい、もらい泣きを……」

 まあ、誰も信用せんわな、こんな他愛もないうそ……

スタン:「へぇ! 木と話ができるのか! すごいなぁ!」

 …………………………ッ!!!!!

 チェルシー!! 今すぐ! 即刻! 即座に! スタンに向かって謝れ! 謝ってあげてくれぇぇぇぇぇっ!!!!


 つか、おい、19歳! どこまで雄大な自然に囲まれて育った! お前は狼に育てられた少年か!? そうなのか!?

 対して、ウッドロウさんは大人の貫禄を見せつけて、この凄まじい会話をスルー。ううむ、同い年として、私も見習わねばならんな。

 そこからはチェルシーを仲間に加えて小屋に帰ります。もう、何かにつけてウッドロウ様にべったりなついてる……そりゃもう、「
殺したいくらい大好き」って感じでなついてるチェルシーにディムロスは冷や汗し、スタンは素直にほほえましく思い、ウッドロウさんは身の危険すら感じながら帰り道を急ぐ様は、どこからどう見てもカオスそのもの。ううむ……この中で一番の常識の持ち主がウッドロウさんと剣のディムロスだけってどうなのよ。

 それはともかく、いともあっさりとモンスターどもを伸しつつ、小屋へ帰還! よっしゃーぁぁぁっ! 今帰ったぞ先生! 命がけの救出劇だったぞ! 喜べ! 孫のチェルシーちゃんはむっちゃげんきだっ!
 そして、帰り着いてアルバ先生の第一声が。

アルバ:「チェルシー、
ズボンのゴムが切れて困っておった。すぐに直してくれんか」
チェルシー:「そんなことのためにわざわざ呼び戻したんですか!?」


 ……え、なに、俺、
ズボンのゴムのためにレベル四つも上げたの? え、そうなの?
 こちらの困惑に対して何のフォローもないまま(当然です)、小屋に入って今後の事を聞くアルバ先生。スタンはセインガルドの兵士になりたいからまずはダリルシェイドを目指しますと答えます。この問答から、ウッドロウさんだけはどうもディムロスの声が聞こえているっぽいそぶりを見せますが……(マスターの素質を持たない人には、ディムロスの声は聞こえないんです)まあ、話を知っている方は最早このあたりは既知の事実、知らない人にはネタバレになっちゃう話ですよね。果てさて彼にはディムロスの声が聞こえているのでしょうか。
 それはさておき、スタンが小屋を出てセインガルドへ向かうと知って、途中のジェノスまで一緒に行こうと同行を申し出るウッドロウさん。本当はもう少しアルバ先生に教えを請いたかったというと、アルバ先生のほうからちょっと厳しいお言葉が。

アルバ:「いい加減覚悟を決めて、親父のあとを継がんか」

 その言葉に考え込みつつも、「先生にはかなわない」とぼやくウッドロウさん。スタンもそのことが気になっていたらしく、ジェノスへ向かう道すがら、お父さんの後を継ぐのは嫌なのか、とたずねます。
 対して、ウッドロウさんはそのことで悩んでるというのをスタンに悟られたことに驚きつつ、答えてくれました。

ウッドロウ:「嫌ではないが……疑問には思っている。私に父を継ぐ資格があるのかと」

 まあ、彼の素性を知っている人から見れば、確かにそう思っちゃうのは当然かもしれないな、って思うんですが。それでも、このよく出来たウッドロウさんが、人並みに、自分の父親に対してコンプレックスを抱いていることに、好感を覚えたのは私だけでしょうか。身近にすごい人がいると、人は萎縮したり、惨めになったりするんですよね。それを表に出さなかっただけ、ウッドロウさんはすごい人だと思うけど、でもやっぱりそういうコンプレックスを持っていないよりも、持っていたほうが、この人がお父さんの後を継ぐのにふさわしい人だと思わせる。十二国記で主人公の陽子が言ってたけど、「他の誰が信じていようと、私自身が、私の王たる資格を疑っている」……だったかな、そして、そういう人だからこそ、人が黙ってついていくんだと思う。ちなみに、このときのウッドロウさんからは、スタンに対してお父さんの職業を、「人を束ねる仕事だ」と説明されます。この「人を束ねる」がどんな仕事なのか、知ってる人は知ってますね。スタンはこれに対し、「親方みたいなもんですか」とやや見当はずれなことを言いますが……ウッドロウさんはそうなると、スタンの視点から見れば、「ケルヴィン組の次期頭目」って所ですか。うーむ……想像できない。

 でも、ウッドロウさんがそのコンプレックスを前向きな目標に変えて前へ進んでいくようになるのは、まだ先の話。ジェノスについたところで、いったんウッドロウさんとはお別れです。
 別れぎわ、ウッドロウさんはディムロスを指し、「その剣は特別なもので、その剣に出会ったことが、スタン君の今後の人生を大きく左右するだろう」と予言めいたことを口にします。そして、「だから、剣にふさわしい人物になってほしい」とも。その言葉に戸惑いつつもうなずくスタン、そしてディムロスはウッドロウが彼の存在を認識しているのではないかと疑います。
 しかし、ディムロスの問いかけに直接答えないまま、ウッドロウさんは去っていきます。
 うむ、いい人だった! また会おうウッドロウさん! むっちゃ楽しみにしてる!

 さて、お次はジェノスから始めます。はてさて、どうなることやら……?

冒険をやめる。

冒険を続ける。



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